2017年10月10日火曜日

エルメスの手しごと


20数年前のバブル期にパリで買った

唯一のブランドスカーフを

こんな風に身に着け、

「エルメスの手しごと」最終日、出掛けてきました。


ハタチそこそこの小娘が

この手しごとの重みを理解していたはずもなく

どれほどの覚悟で1枚3万円もするスカーフを

身に着けていたのだろうと

当時の自分に思いを馳せる。


思い出されるのは入社後間もない頃。

一張羅のジーンズに白シャツの襟を立て、

袖をまくり、

ハイヒールのいでたちで

このエルメスのスカーフをさらりとまいて

颯爽と出社。




自分では完璧なお洒落のつもりだったのに

先輩方に呼び出され

ジーパンはちょっとねぇ・・・

と注意を受けたあの日。



あの時、私は結局反省したのだっけ?と

我ながら肝心なところが思い出せず・・・笑

娘たちが当時の自分と同世代になり、

なんだか懐かしくて甘酸っぱい、

そして愛しい気持ちに。





エルメス見学の後は、仕事中の長女と


待ち合わせ、久々にランチを。

明日から一人暮らしを始める彼女と

ゆっくり顔を突き合わせて話すと

オトナになったなぁと嬉しくなったり。


そのスカーフ、いいね。と彼女。

これはあげない。と私。



白髪になっても島田順子みたいに

颯爽とハイヒール履いてこれ纏って

コジャレたばーさんでいたいもの。



あの頃の自分に、成長した娘たちを重ねてみる。

そして彼女たちの将来に今の自分を重ねてみる。



30年近くの時を経て尚、色褪せることのない

エルメスの伝統と技術を垣間見、

現在・過去・未来へ想い巡らす私。



何かしらとてもあたたかい気持ちに

満たされた一日でした。





行ってよかった。



あ、ところでエルメスのスカーフは

手荒い厳禁だそうです。


私は、手洗いするつもりで随分前に

手洗い専用BOXに突っ込んだまましわくちゃ・・・



このイベントに着用して行こう!と

急に思いついたので

前日ネットで調べて自宅で手洗いしました。


お湯は使わず水で。

私はセスキをすこーし水に溶かして

さっとふり洗い。

漬け置きしない。

こすらない。

絞らずない。

タオルにそっと水分を移す。

シワを完璧に伸ばす。

日陰に干す。

(庭で干した後、すぐリビングに取り込みました。)



これでとりあえず

ノン石油系洗剤
ノン柔軟剤
ノンアイロン

なんとかキレイに再生しました。


参考までに!

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